ボディビルはオリンピック競技にならないのか。

2020年の東京オリンピックまであと5年です。
東京オリンピックが始まったら東京はどうなってしまうのでしょう?
そして終わってしまったら・・・
楽しみ半分怖さ半分という感じです。

ふと思ったのが、「ボディビルもオリンピック競技になってほしい」ということです。
選手はどう思っているか分かりませんが、自身の活躍の場が増えてそれが大きな舞台であれば燃える人もいると思います。
ボディビルは国内ではまだまだ認知度が低いのでオリンピック競技になれば、個人や団体の社会的地位も上がるでしょう。

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ということでざっくりですが調べてみました。

オリンピック競技の採用基準

オリンピック競技に採用される基準はオリンピック憲章に定められいてポイントをまとめると

  • 男性によっては、少なくとも75か国、4大陸で、女性によっては、少なくとも40か国3大陸で広くおこなわれている競技
  • 競技人口数のうえでも、地理的にも両方で公式に認められた国際的な地位をもち、少なくとも2度は世界選手権大会もしくは大陸選手権大会に含められた実績をもっていなければならない。
  • 機械的な推進力に依存する競技、種別もしくは種目は受け入れない。

 

要は、「世界的に多くの国で行われている競技人口が多いメジャーなスポーツで、モータースポーツとか人間のパフォーマンスとあまり関係ないものはNGだよ。」ということです。

これはボディビルは問題なく満たしているのではないでしょうか。
(競技人口が少ないかも?)

野球やソフトボールが外されたのは、普及している国が少ないという理由もあるようですね。

ボディビルがオリンピック競技にならない理由

一方でボディビルがオリンピック競技に選ばれない理由を考えてみます。
※ここからは個人的な見解です。

スポーツじゃない?

そもそもボディビルはスポーツじゃないからオリンピック競技にならないと意見もありましたが、私はそうは思いません。

トレーニングは全ての競技の土台になるものだし、ボディビル競技者のトレーニングや厳格な食事管理は他のどのスポーツにも劣らないハードさがあります。
またポージングも充分な練習が必要です。

大げさに言うと究極のスポーツと言ってもいいかもしれません。

審査基準が明確じゃない

ボディビルは結果が数字ではっきり分かるものではありません。

各コンテストの規定で審査基準は書いてありますが、それを見て判断するのは人です。

他の競技でも疑惑の審査とかありますが、誰の目から見ても明確にわかる結果じゃないといろいろ問題がありそうです。

ドーピング

これは結構理由になるかなと思います。

当然ですが、オリンピックはドーピングには厳しいです。
ボディビルはどうしてもドーピングと近いイメージはあります。
実際にやっている人もいるでしょう。

防ぐためにはドーピング検査をしっかりやればいいのでしょうが、そもそもステロイドなどをやっている競技者がいるということ自体でアウトかもしれません。

順位が入れ替わりにくい

どんなスポーツでもそうかもしれませんが、ボディビルに関してはある意味筋肉をつけることが目的なので、遺伝子に左右される部分が大きいです。
なので、競技者の中でも突出した数名が上位に固定されてしまいがちになります。

ボディビルの世界的なコンテストのオリンピアでも優勝者はここ10年で4人、日本選手権でも同じく4人です。
悪いことではないですが結果として同じ人が何連覇とかしちゃいます。
3位までは毎回同じメンバーみたいなこともあります。

最後に

こうやって書いていて思いましたが、やっぱりボディビルがオリンピック競技になるのは難しそうですね・・・

オリンピック競技というより、コンテストというカテゴリ向きかもしれません。

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