筋肉だけじゃなく丈夫な骨も鍛える方法とは。解剖学講座 Vol.2

今回は骨についてです。

言うまでもないですが、骨は建物で言うと鉄筋の部分です。
骨組みとして身体を支えてくれます。

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筋肉だけじゃなく骨も加齢とともに衰えます。
有名なのが骨粗鬆症ですね。
骨がスカスカになってしまう病気です。

骨粗鬆症は高齢者だけではなく、若い人でも発症します。
それだけで命に関わるものではないですが、骨折しやすくなったりしてさらに重大な怪我や病気になる可能性が上がってしまいます。

せっかくトレーニングするなら骨のことも頭の片隅にでもに入れておきましょう。

骨の種類

人体には206個の骨があります。
骨と聞くとまずイメージするのは細長い棒状のものですが、いろいろな形があります。

細長いのは長骨といって、他には短骨、扁平骨、不規則骨、含気骨、種子骨の6種類に分かれています。

これらが上手いこと組み合わさって骨格を形成しています。
本当に人体は良く出来ています。

骨の成分

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骨は水分と固形成分で出来ています。
水分が20〜24%で残りの76〜80%が固形成分です。

さらに固形成分は有機成分が1/3と無機成分が2/3に分かれます。

有機成分は主にコラーゲンで、無機成分はカルシウムです。

意外ですがコラーゲンのおかげで骨にも柔軟性があります。
子供の方がコラーゲンが多いので柔軟性が高く骨折しににくて、高齢者になるとコラーゲンが減ってしまいます。

骨の構造

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画像はgooヘルスケア様より拝借しました。

骨はざっくり言うと外側から、骨膜、骨質、骨髄という構造になっています。
細かくいうともっといろいろあるのですが、とりあえずこれだけは覚えておきましょう。

さらに軟骨質があります。
これは聞き慣れてますね。
軟骨は骨が受ける衝撃を吸収したり、骨と骨の摩擦をなめらかにしてくれます。

高負荷のウエイトトレーニングや激しい運動を続けていると軟骨を痛めてしまうおそれがあります。
軟骨は再生がほぼできないので一度痛めてしまうと治すのが難しいです。

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骨を鍛える方法

私は一度も骨折したことがありません。
丈夫に産んでくれた親に感謝です。

骨の強さを決める要素とは

  • 遺伝的要素
  • 身体活動量
  • 栄養
  • ホルモン状態

です。
ホルモン状態は特に女性の問題で、閉経期以降はホルモンバランスが崩れ、骨粗しょう症にもなりやすくなります。

骨を強くするポイントは、バランスのとれた食事、適度な運動、正しい生活習慣です。
基本的なことですね。

中でも骨に刺激を与えてあげることが大事です。
例えば、運動不足だったり、怪我や病気をして寝たきりとか、宇宙飛行士のように無重力状態にいたりすると、骨はどんどん弱くなります。
カルシウムが抜けていってスカスカになります。

逆に骨に負荷をかけて刺激を与えると強くなります。
効果があると言われているのは、ジャンプするような運動やウオーキングです。
かかとから刺激を与えるイメージです。
普通に筋トレしていれば、同時に骨も強くなっていくでしょう。

結局のところ、骨も筋肉も細胞なので適切な負荷をかけてあげれば、成長していくんですね。

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