「ホルモン」という単語は体のことを調べようとするとよく出てきます。
焼肉のホルモンは美味ですが、もちろんあれとは違います。
このホルモンとは、
からだ中の内分泌腺(ないぶんぴつせん)というところで作られていて、環境の変化に応じて、からだの働きを調整してくれるものです。
ホルモンは100種類くらいあり、筋肉を語る上では男性ホルモン(テストステロン)や成長ホルモンなどもよく出てきますが、筋肉を増やすために最も重要なホルモンが「インスリン」なんです。
インスリンがアナボリックホルモンである理由
なぜ筋発達にインスリンが重要かというと、主な理由は2つあります。
インスリンは、筋肉のための栄養を運んでくれる、いわば「運び屋」です。トランスポーターです。
まず一つ目は、筋肉や肝臓に糖分を運んでくれることです。
糖分は体のエネルギー源です。
筋肉中の糖分を「筋グリコーゲン」と呼び、筋トレのためのエネルギー源になります。
この筋グリコーゲンが少ない状態で筋トレすると、筋肉自体(アミノ酸)をエネルギー源にしてしまいます。
つまり筋肉が分解されてしまうのです。
これでは本末転倒です。
筋トレは筋グリコーゲンが満たされた状態でやりましょう。
二つ目は、アミノ酸を筋肉に運んでくれることです。
アミノ酸は筋肉の元となるものであり、筋肉の回復にも役立ってくれます。
インスリンがうまく働いてくれないと、栄養が筋肉に運ばれないという悲しいことになってしまうわけです。
インスリンは「脂肪」も増やす
インスリンは「諸刃の剣」なんてかわいそうなニックネームがあります。
その由縁は、筋肉を増やしてくれるけど、脂肪にもなりやすいからです。
一度に大量の炭水化物の食事を摂ると、インスリンも大量に出ます。
そして余分な糖質を脂肪細胞に運びます。
さらに脂肪細胞の蓄積にかかわる酵素である、リポタンパクリパーゼの働きを助けます。
油も一緒に摂るとさらにです。
これを続けるとおデブまっしぐらです。
インスリンをコントロールする方法
インスリンが筋肉にとって大事なのは上に書いた通りですが、これはインスリンの本来の目的である「血糖値を下げる」という働きの結果です。
何度も書きますが、食事をして血液中に糖分が流れ込んでくると、インスリンの出番です。
インスリンは常に少量が分泌されていますが、食事の後は特に分泌されます。
血糖値の上昇が激しいほど、ドバドバ出ます。
大事なのは、適切なタイミングで適量の炭水化物を摂ってインスリンを分泌させることです。
インスリンを制するものはバルクアップを制するといっても過言ではありません。
「インスリン感受性」と「インスリン抵抗性」という言葉があります。
インスリン感受性が高いと、インスリンが細胞に働きやすく、逆に働きにくいとインスリン抵抗性が低いということです。
つまりインスリン感受性が高い時に炭水化物を摂って、インスリン抵抗性が低い時は炭水化物は控えるというのが、脂肪を増やさずに筋肉をつけていくコツになります。
インスリン感受性が最も高いのは、トレーニング中からトレーニング後3時間です。
この時間帯は、大量に食べても脂肪になりにくいので安心して食べましょう。
というより充分に栄養を摂ってインスリンに働いてもらいましょう。
その次にインスリン感受性が高いのは朝です。
逆にトレーニングをしない日の夜とかは、炭水化物は控えたほうが良さそうです。
まとめると以下のようなポイントです。
- 一度に摂る炭水化物はお茶碗一杯くらい
- トレーニング後は吸収の速い炭水化物を多めに摂る
- 時間が遅くなるほど量を減らす
- トレーニング後以外は吸収の速いものは控える
- タンパク質と一緒に摂る
最後に
インスリン感受性を高めてくれるサプリメントがあります。
HALEOの”GCS750″です。
次回の記事でレビューも含めて詳しくご紹介させていただきます。