30歳を超えている人なら誰でも実感しているかもしれませんが、歳を重ねるごとに太りやすく痩せにくくなってませんか?
若い頃にダイエットに成功したことがある人は、「その気になればすぐ痩せられるし」と高をくくって、いざダイエットを始めてみたら「全然減らねー!」みたいな。
実際、私達の体は、そういう風に出来てるみたいです。
今回は、なぜ加齢によって痩せにくくなるのかと、その対策法についてです。
加齢により痩せにくくなる理由
若い頃は、あんなにたくさん食べても太らなかったのに、今はたっぷり脂肪が付いちゃったし、全然減らなくなったのはなぜなんでしょうか。
人によりますが、主なものは以下のような理由です。
- 筋肉量の減少
- 運動不足
- 食べ過ぎによるカロリーオーバー
- アルコール
- ストレスが多い
- 成長ホルモンの分泌量の低下
- 褐色脂肪組織の減少
基本は、消費カロリーより摂取カロリーの方が多いと痩せないです。
しかし、加齢によって痩せにくくなるのは、一番下の褐色(かっしょく)脂肪によるところも結構大きいんです。
ムダにカロリー消費してくれる「褐色脂肪細胞」
褐色脂肪についてさらっと学んでおきましょう。
褐色とは、JISの色彩規格では「暗い黄赤」だそうです。
褐色脂肪は、今はベージュ脂肪細胞とも呼ばれています。
(ベージュとは違う気がするんですが・・)
皮下脂肪や内臓脂肪は白色脂肪細胞です。
なぜこんな色をしているのかと言うと、鉄とミトコンドリアが多く、毛細血管も多いからです。
ちなみに、ミトコンドリアは、脂肪をエネルギー源に変えて燃焼してくれます。
白色脂肪細胞→脂肪を蓄える
褐色脂肪組織がある場所
褐色脂肪は、心臓や腎臓の周り、肩甲骨の間、脇の下にあります。
脂肪といってもいわゆる皮下脂肪とは別物なので、体積は大きくありません。
褐色脂肪組織の働き
褐色脂肪の働きは、体温の維持です。
人間がエネルギー源を作る時、すべて利用できる訳ではなく「ムダ」がでます。
でもそのムダが熱として放出されて、体温の素になります。
褐色脂肪はそのムダを大きくしてくれて、カロリーを余計に消費してくれるんです。
めっちゃありがたいですね!
つまり、褐色脂肪を活性化させて代謝を上げることが、ダイエットのキモだったりするんです。
40歳を超えた男性は褐色脂肪が激減!
赤ちゃんとか小さい子供って体が熱いですよね。
(一緒に寝ると熱い!)
これは赤ちゃんは褐色脂肪が多いことも理由です。
逆に高齢者になると、体温は低くなります。
男性の場合は、40歳を少し過ぎたあたりから、褐色脂肪が激減してしまいます。
その数値はなんと、50分の1!
11歳から43歳は50gくらいあるのに、43歳から56歳は1g程度になるんだとか。
そりゃあ、中年太りになるのも仕方ないことかもしれません。
一方、女性はそこまで減らないとのことです。
女性で痩せの大食いの人が意外と多いのには、褐色脂肪が関係しているのでは?という説もあるそうです。
褐色脂肪を活性化させる方法
では肝心の、褐色脂肪を活性化させて痩せやすい体になるポイントを書いていきます。
褐色脂肪がある場所をよく動かす
すでに書きましたが、褐色脂肪は、心臓や腎臓の周り、肩甲骨の間、脇の下にあります。
内臓は意識して動かせないので、肩甲骨の間と脇の下を動かしましょう。
YouTubeに動画があったので載せておきますね。
肩甲骨を動かすように、腕を大きく回すだけでも効果があります。
寒冷刺激を与える
寒冷刺激とは、文字通り、体が”冷たい”と感じる刺激です。
体が冷たいと感じたら、逆に暖めなきゃ!となります。
その時に働いてくれるのが褐色脂肪細胞です。
と言っても中々難しいですが、冷たいシャワーを浴びるとか、サウナと水風呂の繰り返しも良さそうですね。
ブロッコリーを食べる
筋トレしている人が、鶏胸肉とブロッコリーを食べているのを見たことないでしょうか。
ブロッコリーには筋肉づくりやダイエットにはとてもありがたい食材です。
中でも、スルフォラファンという成分が褐色脂肪細胞を増やしてくれるんです。
最近は冷凍食品でもあるので、お弁当に入れておくといいですね。
カプサイシンを摂る
唐辛子に含まれるカプサイシンも褐色脂肪細胞を活性化してくれます。
タンパク質と一緒に摂ると効果が高まるそうです。
鶏胸肉と唐辛子をからめて食べると美味しいしダイエットにも良いですね。
ダイエット系のサプリメントにもカプサイシンが入っているのが多いです。
有酸素運動は控えめに
普通の人がやるレベルなら心配無さそうですが、マラソンランナーの方は褐色脂肪細胞が少ないそうです。
なので、人によってはオフになると一気に太ってしまうこともあるそうです。
まとめ
悲しいことに、年齢を重ねるうち、どんどん太りやすく痩せにくい体になってしまうものです。
少しの意識改革を続けないとですね!