先日ジムでこんな会話が聞こえてきました。
A 「脚(の筋トレ)やってる?」
B 「いやー、あまりやってない。太くなるのがヤダからね。ジーンズ履けなくなっちゃうよ。」
A 「分かる!だよねー。」
その人達は、ジムでよく見かける人たちで上半身のトレーニングは熱心に取り組んでいます。
でもこの会話を聞いて、少し驚きとガッカリがありました。
筋トレで最も優先的に鍛えるべき部位は脚なんです。
脚の筋トレを避ける人が多い理由
- 見た目を気にしている
- トレーニングがキツい
- 脚の筋肉は目立たない
- 膝が痛い、痛めたくない
私が心当たりがある理由だとこんなところでしょうか。
上に書いた会話のような、見た目を気にする人もいるでしょう。
でも、さすがにジーンズを履けなくなるレベルまでトレーニング出来る人はそうそういないでしょうし、下半身も鍛えてヒップアップした状態のほうがカッコよく見えると思います。
また、トレーニングのキツさで言えば間違いなくナンバーワンです。
正直、脚のトレーニングをする日は若干憂鬱になることもあります。
トレーニング中は息もあがるし、ちょっと気持ち悪くなったりしちゃうことも。
しかもしっかり追い込んだ後の2,3日続く筋肉痛の辛さも・・・
でも始めてしまうと燃えるし、やりきったあとの達成感は気持ちいいです。
また、周囲に鍛えているといって、触られたりするのは常に胸や腕です。
なかなか脚をさわられることはありません。(そりゃそうですが)
膝を痛めていたり、過去に怪我をしたことがあったりして、脚の筋トレが怖いという人もいるでしょう。
スポンサーリンク
脚の筋トレをやるべき理由
ここまでつらつらと脚の筋トレの嫌な部分を書いてきましたが、実はすべて気持ちや見た目の問題です。
筋肉の成長ことを考えると脚トレはすべてに通じます。
人間の筋肉の大半は下半身に集まっている
人の筋肉群の中で最も大きい筋肉は、大腿筋、つまり太もも周りの筋肉です。
お尻から膝までの筋肉で体中の筋肉のほぼ半分を占めていると言ってもいいです。
実は「胸」「肩」「腕」の筋肉をすべて足しても「脚」の筋肉より少ないんです。
脚のトレーニングがキツイのも納得ですね。
ちなみに2番めに大きい筋肉群は背中です。
つまり上半身の筋トレしかしていない人は、全身の筋肉から見るとごく一部しか鍛えていないことになります。
逆言えば、脚のトレーニングをやるだけで、体の大半を鍛えられていることになります。
脚を鍛えることで上半身にも筋肉がつく
筋トレはある部位のトレーニングをやると、そこの筋肉しかつかないかというとそうではないんです。
特に脚のトレーニングは全身を鍛えられます。
理由は2つあります。
1つ目は、脚のトレーニングは全身運動であるからです。
脚のトレーニングというと代表的なのがスクワットです。
スクワットは、当然脚に1番効きますが、全身を上げ下げするので、その時に腹筋や背筋を使います。
またバーベルを担いてやれば、それを支えるために肩や腕の筋肉も使います。
結果、体中の筋肉を補助的に使うことになっているのです。
2つ目は、脚のトレーニングをやると成長ホルモンがたくさん出るからです。
筋肉の成長に重要な要素が「成長ホルモン」の分泌です。
男性の場合、男性ホルモンの「テストステロン」です。
男性はこのテストステロンが多いので筋肉がつきやすいんですね。
成長ホルモンは筋肉を刺激すると、分泌されやすくなります。
上に書いたように脚の筋肉はとても大きいので、脚の筋トレをすることで成長ホルモンがたくさん分泌されます。
その成長ホルモンが全身に行き渡って、全身の筋肉を成長させてくれるというわけです。
さらに、成長ホルモンは脂肪を燃焼してくれる機能も高いです。
つまり、筋肉が付きやすく、脂肪がつきにくい体質になると言えます。
さらに言うと、脚の筋肉を鍛えないと他の筋トレの効果も減ってしまいます。
ベンチプレスでも脚で踏ん張りますし、ベントオーバーロウでもハムストリングスで曲げた上半身を支えます。
最後に
どんなスポーツをやるにしても、脚は筋力はパフォーマンス向上に不可欠です。
また、歳をとってから自分で歩けなくなるのも避けたいです。
体を鍛える人・鍛えない人がいますが、体を支える脚だけは筋肉が落ちないようにしたいですね。