「24時間戦えますか?」
15年前位に大流行したリゲインという栄養ドリンクのキャッチコピーです。
でも今は違うんです。
「24時間戦うのはしんどい」「3、4時間戦えますか」−−。
これが、リゲインが発表したエナジードリンクのキャッチコピーです。
ということで、今回は流行中のエナジードリンクと筋肉の関係を調べてみました。
エナジードリンクの動向
まずエナジードリンクの日本での市場について触れておきます。
エナジードリンクというとやはり、レッドブルです。
業界1位です。
2位がモンスターエナジーで、この2社で市場の8割超を占めています。
この市場が国内登場したのは2000年ですが、2010年以降は各メーカーが商品を発売して現在は大きな市場に成長しています。
最近はコンビニやスーパーでもホントによく見かけるようになりました。
格闘技のパンクラスやマルコメなどからも発売されています。
成長した要因としては、パッケージデザインをかっこ良くして若者層を獲得したという点と、カテゴリを清涼飲料水になるような成分にしてチャネルを広げたという点です。
疲れたおじさんが飲むものではなく、”力を発揮したい人が飲むクールな飲み物”になりました。
エナジードリンクと栄養ドリンクの違い
エナジードリンクと栄養ドリンクの違いは、その製品カテゴリです。
栄養ドリンクは「タウリン」が含まれており、この場合「医薬品」となるため登録販売者でないと販売できません。
一方、エナジードリンクはタウリンをアルギニンに置き換えて炭酸飲料または清涼飲料というカテゴリで販売しています。
レッドブルの場合、アメリカと日本で成分が違います。
アメリカのレッドブルにはタウリンが入ってますが、日本では清涼飲料にタウリンは認められていないので入ってません。
エナジードリンクの成分と効能
飲むと元気になるということは分かっていても、何が入っていて何に効いているのかというのはよく知りません。
成分は、当然商品によって違いますが、代表的な成分はカフェイン、アルギニン、ビタミン、ナイアシンなどです。
これらの成分の効能は、滋養強壮、中枢興奮作用、覚醒作用などが挙げられます。
エナジードリンクの筋肉への影響は?
前置きが長くなりましたが、トレーニーとしては、筋肉への効果が気になります。
結論から言うと効果ありといっていいようです。
特に効果のあるカフェインとアルギニンについて書いていきます。
まずカフェインは言わずと知れた、中枢興奮作用があります。
眠い時や疲れている時にコーヒーを飲みますね。
この中枢興奮作用で一時的に筋力が増すということがあります。
また、運動前に飲むと脂肪燃焼を促してくれます。
カフェインだけのサプリメントを摂っているボディビルダーもいるくらいです。
ただし、あくまでも興奮作用なので、自分の体の元気を無理やり引き出すようなものです。
多用し過ぎると、後から一気に疲れたりするので注意が必要です。
アルギニンは、アミノ酸の一種です。
効果は、血中の成長ホルモン濃度を上げることと、一酸化窒素の原料になることです。
成長ホルモンは筋肉の成長にとって超重要ホルモンです。
一酸化窒素は血管を拡張して、血液循環をよくする働きがあります。
アルギニンは筋肥大において重要な役割を果たしているといっていいでしょう。
疲れている時、ジムに行く前に1本飲んでテンションアップ!という飲み方はいいと思います。
飲むタイミングは筋トレ前
飲むタイミングは筋トレ直前です。
エナジードリンクの、興奮作用・脂肪燃焼・血管拡張といった効果を活かします。
最後に
書いてきたようにエナジードリンクは筋肉にとってもいい影響がありそうです。
ただし、食品からも同様の成分を摂れます。
中でも魚介類、特に貝類、牡蠣などはアルギニンの宝庫です。
普段から、積極的に貝類は食べたいですね。
エナジードリンクは癖になって飲み過ぎないように、どうしようもなく疲れた時など緊急の時だけにしたほうがいいかもしれません。