人はその先にメリットがないと自ら進んで行動しにくい生き物です。

  • 筋肉を付けて体を大きくしたい
  • 脂肪を落として痩せたい
  • 運動不足でヤバイから体を動かしたい

人はそれぞれの理由で運動をしようと思っています。
運動は「行動」です。

人は(自分は)なぜ筋トレするのか?という心理に興味があったので、下の本を読んで行動分析学について少し学んだのでさわりだけご紹介させていただきます。

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)
奥田 健次
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行動分析学とは

行動分析学(こうどうぶんせきがく;Behavior Analysis)とは、バラス・スキナー(Burrhus Frederick Skinner)が新行動主義心理学をさらに改革し、新たに起こした徹底的行動主義(radical behaviorism)に基づく心理学の一体系である。
歴史的には、フロイトやユングらの精神分析学に対抗する形で発展してきた。
行動分析学とは字義通り人間または動物などの行動を分析する学問である。行動は、生物ができるすべての行動を対象とする。

ウィキペディアより

人間は常に行動をしている生き物で、その行動の分析する学問ということなのでとにかく「実用的」で「使える」ものです。

では行動とは何か?
これを判断するのに「死人テスト」というのがあります。
死人には出来ないことが「行動」である、ということです。
例えば、以下のことは死人でも出来るので行動ではありません。

  • 何もしない
  • 食べない
  • 黙っている
  • 横たわっている
  • 血が出る(死んですぐの死体も血が出る)

「食べない」というのは行動ではないですが、「ダイエットする」というのは行動です。

また行動分析学を考える時に大切なのは、「その行動の直後に何が起きたか」ということです。
多くの場合、行動の直前に何が起きたかに目が行きがちですが、そうではなくその行動の結果何が起きたかに注目すると、その行動の本質が見えてくるということです。

さらに行動の機能は下記のたった4種類しかないそうです。

  • 物や活動が得られる
  • 注目が得られる
  • 逃避・回避できる
  • 感覚が得られる

人間はこの「行動の直後に何が起きたか」という経験がそれ以降の行動に影響を及ぼしていくのです。
逆に言えば行動しないと結果を得られないということです。

分かりやすい例で言うと
【直前】 【行動】 【直後】
熱くない→手を火に近づける→熱い

手を火に近づけた直後に熱いという結果があるので、以降は手を火に近づけるという行動はしなくなるでしょう。

好子と嫌子

さらに行動分析学で大切なキーワードは「好子」と「嫌子」です。
要は好子はメリット、嫌子はデメリットです。

この好子と嫌子の出現と消失が強くなるか、弱くなるかという下記の表の4つのパターンが行動分析学の基本原則です。
この4つですべての行動の説明が出来ます。

 出現消失
好子強化弱化
嫌子弱化強化

4つすべて説明していくと長くなるので、詳しく知りたい人は下の本を読んでみてください。
面白いです。

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体作りと行動分析学

さて、いよいよ本題に入ります。

行動分析学から考えると、筋トレやダイエットが難しい理由が見えてきます。

例えば、1時間の筋トレや有酸素運動という行動をしたとします。
この直後になにが起きるかを見ると、何も起きない(ほぼ変化なし)というのがほとんでです。
多少のパンプアップはあるかもしれませんが、数時間後には元通りで何も変わっていないように見えます。
脂肪も落ちていません。

ダイエットも同じで、1回の食事で高カロリーのものと低カロリーのものがあって、どちらを食べても直後の体重は変わらないでしょう。
低カロリーの食をするという行動の直後に痩せたという結果はないのです。
むしろ高カロリーの食事をしたほうが幸福感を得られるかもしれません。

つまり、体作りは行動の直後には何も変わってないように感じることが多く、コツコツと継続しないと結果が得られないので難しいのです。

ではどうすれば継続できるのか?

何度も書いているように、その行動の直後に着目しなければいけません。
やり方はいろいろあると思いますが、簡単なのは「ごほうび」です。

運動した直後に、食べたいものを食べる(量には要注意)とかでしょう。
ジムとかだとポイントカードがあって、来店すればポイントをくれて、貯まったらなにかに交換できるというシステムもあります。
なければ自分でやってもいいんです。
運動した日はカレンダーにシールを貼って、何個貯まったら欲しかったものを買うと、とかでもいいでしょう。

ただし、これは習慣化するまでの最初だけでいいと思います。
筋トレや運動には中毒性があると思います。
一度習慣化してしまえば、もうやりたくてしかたなくなります。

筋トレやジョギングという行動の直後に爽快感を得られるとかストレス発散できるいう結果になります。
長期的に継続できて、理想の体という大きなゴールも得られます。

まとめ

筋トレに限った話ではなく、日常生活もや仕事でも行動分析学的に考えるといろんな事がうまくいくかもしれません。
やりたいことや、やめたいこと、その行動の直後の結果が大切です。

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