筋トレ中級者から上級者になるために。トレーニングを上達させる法則 -後編-

前編、中編と過去2回に渡ってこの「トレーニングを上達させる法則」シリーズを書かせていただきましたが、今回が最後です。
最後のテーマは筋トレ中級者から上級者になるステップについてです。

私自身はというと上級者になれていませんが、常に上手にトレーニングをやりたいと思ってやってます。
一流にはなれなくても、上級者にはなりたいものです。
前編でも書きましたね。

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今回も下記の本からの引用をさせていただきました。

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
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中級者と上級者との決定的な違い

初心者が上手になったら中級者になりますが、中級者がさらに上手になったら上級者になるわけじゃありません。

中級者と上級者の間には決定的な質の差があります。

それは「トレーニングの見え方」です。
トレーニングに対する意識の違いと言ってもいいかもしれません。

まず第一になによりもトレーニング好きということです。
あんなキツいこと好きじゃなきゃできません。

次には、トレーニング経験を通してエクササイズや栄養の知識を持ち、その状況においておおよその判断や予測が出来ること。
例えば初めてのエクササイズをやるとしても、そのエクササイズのポイントを直感で掴んでいて実際に早い段階で効かせることが出来るとか。

さらに違うのは上級者の特有の自身と安定感です。

これはジムなどでもすぐ感じられます。
決してそれをひけらかすのではなく、何というか職人的な感じです。

どんな技能でも、上級者の域に達しようとすれば、それだけの努力を一定期間続けなければならない。仕事の波が高くなったり低くなったり、職場で自分の立場が変わったり、職場の環境が変化したりするなかで、つねに、一定の時間とエネルギーをそれに注がなくてはならない。ときには、見たいテレビや映画を我慢して時間を作ることも必要となれば、職場の集まりの二次会をさりげなく欠席するなど、小さな不義理を重ねることも必要となる。そのような生活を続けることは、自制心と自我の強さを磨く。そのようにして磨かれた自我をそなえた人格には、自信と安定感がある

筋肉はキツいトレーニングを何度も何度も繰り返し、長い時間をかけて少しずつじっくり成長させていきます。
そりゃ人間的にも成長できるってもんです。

筋トレ上級者になるため5つの特訓法

本の最後の六章「上級者になる特訓法」の中から抜粋して5つご紹介させていただきます。
筋トレに合うように若干アレンジさせていただきます。

  • 反復練習をする
  • 理論書を読む
  • 少し高い買物をする
  • 独自の訓練を考える
  • 独自の訓練法から基本訓練に立ち返る

反復練習をする

トレーニング歴何十年という人でも、反復練習の中に新しい発見をすることがあるそうです。
初心者の反復練習も大事ですが、レベルアップしていってもそのレベルでも反復練習に意味があります。
どんどん質の高い反復になっていきます。

理論書を読む

初心者から中級者になっていくためには入門書を読むと前回の記事でも書きました。
入門書はあくまでも入門編です。
トレーニングに必要な知識はたくさんあります。
解剖学、栄養学、運動生理学など興味があれば少しずつでも読んでみると視野が広がります。
トレーニング上級者であるボディビルダーから学べることも多くあります。

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少し高い買物をする

スポーツでもスポーツじゃない趣味でも、道具を使う物事は多かれ少なかれ道具の質に影響される部分があると思います。
ジャンルによりますが道具の質はピンきりです。
お金をかけずにできるのが筋トレの良さの1つでもありますが、上級者になろうと思えばなかなかそうは行きません。
毎日牛肉を食べるとか、パーソナルトレーナーについてもらうとか、それなりに高いお金をかけることが一皮むけるための手段となります。

独自の訓練法を考える

上級者のトレーニングと全く同じメニューでやっても、同じような体になれるわけじゃありません。
というより体型やフォームが違うので全く同じというのが不可能です。
「自分にとってのベスト」を探し続けます。
他人には理解できないことでも当人にとっては効率が良いということもあります。
奇をてらう必要はないと思いますが試行錯誤は必要です。

独自の訓練法から基本訓練に立ち返る

試行錯誤を繰り返し経験を積んでいくと、ごく普通のトレーニングにも新しい発見や意味を持たせることができるようになります。
例えばアームカールひとつにしても、グリップ、手首や肘の角度、または行うタイミングなど、その意味の豊かさが違ってきます。
基本トレーニングをしているときに頭でなにをイメージしているかで効果も変わってきます。

最後に

自転車に乗れるようになった、逆上がりができるようになった、など誰にでも上達の経験はあると思います。
最初は出来ないけど練習して、なんとなく何かを掴む瞬間があって、面白くなってさらに上達するという感覚です。

私もトレーニングを始めた頃は何やっているかすらよくわかりませんでしたが、割りと早い段階で面白いと思えるようになって続けられました。
続けているとトレーニングの奥深さが分かるようになってきて、ハマってしまいました。

結局はそのことを好きになることができるかどうかが一番肝心かもしれません。