「火事場の馬鹿力」
よく例えられるのが、火事の時に母親が子供3人同時に抱っこして脱出したとか、大事なタンスを運んだとか、窮地に陥った時に普段ではありえないパワーを発揮することです。
おそらく誰でも、「これは火事場の馬鹿力だ」と自分で認識はしたかどうかは別ですが、自分の潜在能力の一部を発揮したことがあるはずです。
余談ですが、「火事場の馬鹿力」と「火事場のクソ力」という言葉がありますが、
正しいのは「火事場の馬鹿力」です。意味は同じですが。
「火事場のクソ力」はキン肉マンという漫画で、主人公のキン肉マンがピンチの時などに出す力です。
私はキン肉マン世代なので、「火事場のクソ力」のほうがしっくり来てしまいます。。
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実は筋肉を大きくするためにはこの「火事場の馬鹿力」は超重要なんです。
なぜ火事場の馬鹿力は重要か
聞いたことがある人も多いかも知れませんが、「筋トレは限界だと思ってからあと数回が大事」ということです。
故マッスル北村さんのお言葉で「1千回と1千1回とでは天と地の隔たりがあった。その前の1千回はこの1回のためのお膳立てに過ぎない。」というのがあります。
千回という回数は別として、限界と思ってからが大事だということです。
この限界と思ってからの力はまさに火事場の馬鹿力を出している状態ではないでしょうか。
さらに少し専門的な話をさせていただくと、筋肉の繊維には大きく分けて「遅筋線維」と「速筋線維」の2種類あります。
遅筋線維は「タイプ1」とも言って、小さい運動で使われます。
日常生活や有酸素運動で使うのはこっちです。
もちろん筋肉は発達しません。
一方、速筋線維は「タイプⅡa」と「タイプⅡb」に分かれます。
タイプⅡaは少し大きな運動で使われます。
筋トレでは1セットで15回繰り返せる重さを扱う時です。
これも筋肉をある程度は成長できます。
大切なのはタイプⅡbです。
これは4回から10回繰り返せる大きな重さを扱う時に使います。
最初からフルパワーを出すようなトレーニングになりますが、これこそが筋肉を最も効率よく発達させる方法です。
しかも、時間も短くすみます。
どうすれば火事場の馬鹿力を出せる?
答えは簡単です。
超ヤバい状況になることです。
このバーベルを上げないと死ぬという状況であれば上げられるでしょう。
しかし現実的にありえません。
火事場の馬鹿力は言わば、リミッターカットされた状態で、別の言い方をすると心の限界を体の限界が超えた状態です。
なのでそうやすやすと意識的に出すことは出来ません。
最初のうちは、毎回のトレーニングで限界まで追い込むように、頑張ってトレーニングしていくことを繰り返すしかありません。
そうやって、徐々に心の限界と体の限界を近づけていきます。
体も心も強くなります。
あと実際の方法論で言うと、「補助してもらう」とか「声をだす」とかでしょう。
あと一回上がるか上がらないかという状況で、(そこで自力で上げることが大切ですが)止めてしまうこともあります。
しかし補助してもらえるなら果敢にチャレンジ出来るでしょう。
また「シャウト効果」といって声を出すことも効果的です。
ただし、ジムでは周りの迷惑になることがあるので注意しましょう。
まとめ
やはりジムでも高重量を使っている人は、筋肉も大きいです。
筋肉を付けたいという人はどんどん自分の中の高重量にチャレンジして行って欲しいと思います。
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