実は私自身、以前は何の根拠もなく
「太っているのは太りやすい体質だから」
という考え方を持っていました。
でも結構多くの人が同じ様に、「私は太りやすい」とか「筋肉がつきにくい」という考えをもっているのではないでしょうか。
体型を変えたい気持ちはもっているにも関わらず「体質的に無理」と少し諦めてしまっていたりする人もいるかもしれません。
体質って何?
体質というと少し曖昧な感じがしますが、辞書で調べると
「からだの性質。遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、個々人の総合的な性質。」
となっていました。
いろんな体質を持った人がいますが、それはこの通り遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成されるんですね。
筋肉や脂肪に関しては、特に遺伝的素因というのが重要です。
肥満遺伝子というのがある
結論から言うと、太りやすい体質を持っている人はいます。
少し難しいですが、
遺伝子の種類で、「β3アドレナリン受容体」と「UCP1」というのがあります。
これが肥満遺伝子と言われるもので、これに異常がある人は確かに「太りやすく痩せにくい体質」を持っていると言ってもいいようです。
ではなぜこの遺伝子に異常があると太りやすくなるかというと、消費カロリーが小さくなってしまうからです。
β3アドレナリン受容体に異常がある人は1日200kcal、UCP1は1日100kcalの消費カロリーが小さくなってしまいます。
そして、どのくらいの日本人がこの肥満遺伝子に異常があるかというと、
β3アドレナリン受容体は30%、UCP1は20%だそうです。
両方異常がある人は6%です。
200とか300Kcalというと白米1膳分より大きいですから結構インパクトありますね。
筋肉が付きにくい人もいる
アメトーークで以前ガリガリ芸人という企画をやっていました。
アンガールズさんとかカラテカの矢部さんとか出てました。
【アメトーーク!】平均体重52kg!太りたくても太れない・ガリガリ芸人の苦悩【衝撃画像】【痩せすぎ】
太りたくても太れない、筋肉が付かない、食べられないという結構深刻そうな悩みを芸人さんなので面白くトークしていましたが、中には本当に悩んでいる人もいそうです。
あれに出ていたような人は確かに筋肉が付きにくい体質を持っているでしょう。
ボディビルダーや短距離のアスリートになるより、マラソンとかのほうが向いていると言えます。
それは筋肉の質に違いがあるからです。
筋肉の質というのは速筋線維と遅筋線維に分かれています。
筋肉はこれが混ざって構成されていて、これを筋繊維組成と言います。
速筋線維のほうがトレーニングで大きくなりやすい筋肉です。
この筋繊維組成が遺伝で決まっていて一生変わることがないのです。
筋繊維の本数は変わりません。
つまり、速筋線維が少なく生まれた人は筋肉が付きにくい体質と言えるでしょう。
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まとめ
このように、太りやすい人や筋肉が付きにくい人がいるというのは科学的根拠をもって証明されています。
また最近は遺伝子検査ができるので調べようと思えば自分がどんな遺伝子持っているかも分かります。
ただし、だからと言って筋トレやダイエットを諦めるというのは馬鹿げていると思います。
あくまでも、〜にくいで、〜ないではありません。
EasyではなくHardかもしれませんが、Noではありません。
筋トレは嘘付かないともよく言われます。
やったらやった分だけ自分に帰ってくるということです。
個人差はあるのは事実ですが、正しい方法でトレーニングや食生活を続けていけば誰でもいい体に近づいていくものです。
近道はないですが頑張りましょう。
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