「ボディビルって何するんですか?」と聞かれたんですが・・・

先日、同僚の女性を飲んでいる時、ちょっとした筋肉談義になりました。

その子も最近ピラティスのスタジオに通い始めて体作りにハマってしまったとのことです。

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会社で筋肉談義に花を咲かせられるのは嬉しい事です。

そこで私が、「ボディビルの雑誌を見て勉強している」とか「大会も見に行った」という話をすると、その子の口から

「ボディビルって何するんですか?」

という言葉が出ました。

(え?、世の中の一般的な女性はそういうものなのか?)
と私は一瞬戸惑ってしまい、うまく説明することができませんでした。

そこで今回はそもそもボディビルって何をするのかを改めて考えてみます。

ボディビルとは

ボディビルとは、ボディビルディング(Body Building)で身体を造り上げるものです。

公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の公式サイトには
「科学的な手段で筋肉を刺激し、次第に大きく発達させる技術がボディビル」とあります。

 

近代のボディビルとしての歴史は100年くらいですが、「体を鍛えて筋肉をつける」という概念自体は古代ローマなどを見ても分かる通り紀元前からあったと思われます。

 

また、ただ筋肉をつけるだけではボディビルとは言えません。

筋肉をつけるためのトレーニングはもちろん、それを助ける栄養摂取、脂肪を無くすための食事制限や有酸素運動などの減量、睡眠などの休養など様々な要素を極めて、究極の肉体を造ることが本当のボディビルと言えるでしょう。

競技としてのボディビル

日本にはボディビルのプロ団体は無いですが、上に書いたJBBFなどが主催するコンテストがあります。

コンテストの内容は、基本的に数種類の規定ポーズがあるのと、フリーポーズという音楽に合わせて好きなポーズを見せるものです。

審査員に向けて自分の体を見せて、順位を競います。

あの肉体が横一列に並ぶと圧巻です。

コンテストに出場するボディビルダー達はコンテストの日に照準を合わせて体を仕上げます。

日本最高峰のコンテストは全日本選手権で、そこで優勝した選手がミスター日本、ミス日本と呼ばれ日本一の称号を得られます。

現在日本一のボディビルダーについても書いたのでよろしければこちらもどうぞ。
ボディビル全日本5連覇の鈴木雅の凄さ

マッスル・ライフ・マネージメント

コンテストで上位に入るようなボディビル熟練者は、生活の全てをボディビルにささげていると言っても過言ではありません。
それだけ、あのような体を作るのは難しいのです。

これを「マッスル・ライフ・マネージメント」言います。

その生活をざっくり言うと、
まずトレーニングについては、分割法と言って全身の筋肉群を胸や背中や脚などいくつかに分けてトレーニングします。

1日のトレーニングでトレーニングするのは、一箇所か多くても二箇所です。
そうやって分けないと、対象の筋肉を徹底的に追い込めないからです。

大体1セット8回〜12回を20セットくらいやります。1時間から2時間かけます。
それを週に5〜6日行います。

 

次に栄養については、タンパク質を大量に摂取することは基本です。
肉や卵など食事からも摂るし、プロテインなどのサプリメントからも摂ります。

しかもそれを3時間おきとかに摂ります。

それだけではなく、ハードなトレーニングから早く回復するためのアミノ酸や炭水化物も摂らなければなりません。

ボディビルダーの栄養の知識はハンパないです。

 

最後に休養、特に睡眠です。

筋肉は寝ている間に最も成長します。

筋肉の発達に大きく関係している成長ホルモンが寝ている時に分泌されるからです。
さらに成長ホルモンは脂肪を分解してくれます。

ただ、たくさん寝ればいいというわけではなく、質の良い睡眠、特に入眠後1時間くらいが重要です。

早寝早起きで少しの昼寝がいいとされています。

 

ここに書いたようなことを1つでもおろそかにすると、思うように体が仕上がってくれません。

他にもいろいろな要素がありますが、すべてをこなすにはやはり生活の中心にボディビルを置かないと出来ません。

補足になりますが、日本のボディビル界はドーピングに対する規制がとても厳しく、日本人のボディビルダーはステロイドなどの筋肉を増強する薬物などは使用していません。

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最後に

ボディビルと言うと、まだグロテスクだったりマイナスなイメージを持たれることもありますが、コンテストで見る選手たちの体はたくましく美しくトレーニングをしたものにしか分からない感動を覚えます。

体づくりをする人が増えてきているので、筋肉に対するイメージが少しづつ変わってきてるのかなと思いますが、ボディビルももって認知度が上がって欲しいと思います。