最初に書くと、この本は筋トレ初心者向きではないと思います。

というのもかなり深いところまで切り込んだトレーニング理論がびっしり。
基礎からさらに一歩も二歩も踏み込んだ内容です。

筋トレ理論の基礎をある程度知っていて、実際にトレーニング経験もある人が、「さらに知識を深めたい」、「新しいトレーニング理論を知りたい」という時に読むのがいいのではないでしょうか。

著者は谷本道哉さん。
トレーニングマガジンなどにも連載をされていたと思います。
有名な石井直方さんの弟子的な方でしょうか?
(間違っていたらすみません)

それでは簡単に印象に残ったところと感想を。

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トレーニングのコツを掴むポイント

実は、読み始めるといきなり野球のカーブの話が始まるので「あれ?」と戸惑ってしまいました。

しかもなんだか私の苦手な物理とか力学みたいな話が・・・

でも、落ち着いてゆっくり読めば大丈夫。

筋トレの話になり、大胸筋の単関節種目はダンベルフライではなくダンベルベンチプレスだということです。

それを「トルク」と「モーメントアーム」という言葉を使って説明しています。

これを理解するとトレーニングのフォームのコツが掴めるということです。

  • ダンベルフライでは肘関節は固定したまま動かさないが、肘を曲げる大きな力が必要である(上腕二頭筋がかなり疲れる)。
  • このように関節の動きと力発揮は一致するとは限らない。動きだけから力発揮を考えると間違うことがある。
  • 人体は骨を関節周りに回転させることで動作を起こす。この回転する力をトルクという。
  • 関節に作用するトルクは負荷✕モーメントアームで求められる。つまり遠くに力が作用するほど大きなトルクがかかる。

トルクとモーメントアーム

まず、トルクとは「関節が回転する力」。
モーメントアームとは「負荷がかかる位置と関節の距離」。

トレーニングの正しいフォーム、効かせるコツはいかにしてトルクを強くするかだといいます。

トルクを算出する方法は、負荷(力)✕モーメントアームです。

 

例えば水の入ったバケツを腕を横に真っすぐ伸ばして持つとします。

カカシみたいなポーズです。

この時使う関節は肩関節で、バケツの重さが負荷、肩関節からバケツの距離がモーメントアームです。

バケツの重さは常に一定とすると、肩からバケツの距離が遠いほど肩関節へのトルクは強くなるということです。

背中のトレーニングでも同じ

鍛えるのが難しい背中のトレーニングでは特にこのトルクとモーメントアームが大事とのこと。

背中のロウイング系のエクササイズでは、初心者は腕を使って引いてしまいがちですが、これは肩と肘のトルクに注目します。

初心者は肘のトルクを上げてしまって腕を使うので背中に効かせらない。
肘から先はぶら下がっているだけという意識で、肘関節のトルクはゼロにしてすべて肩関節のトルクにすることで背中に効かせられるということです。

動いている関節が力の発揮しているとは限らない

上級者のロウイングは肘のトルクはゼロで肘を曲げる動きをしています。

動かす関節が力を使うという思い込みを捨てれば、トレーニングのコツを掴めるそうです。

実際、著者の教え子の多くもこのトルクとモーメントアームの関係を理解することで正しいフォームを身に付けることが出来たそうです。

 

今回書いたことはすべて第1章の内容です。

他の章では、股関節や肩甲骨の話やコアトレーニングなど流行りのトレーニングについて触れています。

最初に書いたように少し難しいなと思うところもありますが、読みこめば間違いなく知識は深まると思います。

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