60兆個の細胞に水が行き届いてますか?筋肉と水について。

昔は部活で「休憩まで水を飲むな」と言われていましたが、今だと考えられないですね。
なんであんな指導があったのでしょう。
今の指導はこまめに水を飲みなさいというふうに変わっているのでしょうか。
今回は筋肉と水の関係についてです。

筋肉に与える水の影響

言わずもがなですが、人間の体の約60%は水分でできています。
その水分が血液として、体中に栄養素を運んでくれています。
筋肉にもたくさん水は含まれているので、水分が足りなくなると筋トレの効果も下がってしまいます。
また、トレーニングの疲労回復から見ても重要で、トレーニングで発生した疲労物質である乳酸の代謝にも水分は必要です。
乳酸が汗と結びついて体外に送り出されるためにも水分を多く摂ったほうがいいのです。

スポンサーリンク

さらに筋力にも影響があります。
脱水状態だと筋力は10%ほど低下してしまうおそれがあります。
水分補給が充分でないと、筋肉の成長にマイナスの影響を与えてしまいます。

筋肉づくりに重要な栄養素としてタンパク質が挙げられますが、それ以前に最も重要なのは水かもしれません。

どんな水を飲めばいいのか

「水はあまり飲みませんが、お茶やコーヒーをよく飲んでいます」という人がいますが、水分は水で摂ることが大切です。
水以外の飲料では、水分を補うどころか逆に脱水を起こすことにもなりかねないからです。
糖分やカフェインや添加物で血液をドロドロにしてしまうかもしれません。

ただし、汗を大量にかくときなどは水だけではいけません。
身体からミネラルや塩分が出てしまっているので、塩水やスポーツドリンクでこれらを補給しなければいけません。

最近は水道水の品質も上がってきているようですが、まだ塩素が入っていて水が酸化されています。
本当ならこの酸化度の低い水を飲んだほうがいいのですが、そこまで神経質にならずミネラルウォーターや家庭用の浄水器の水でもいいでしょう。

どのくらい飲めばいいのか

世界で活躍するプロボディビルダーの山岸プロは1日に6リットル飲むそうです。
トレーニング中だけで2リットルは飲むそうです。
(ただし30分おきにトイレに行くそうですが。)
さすがにそこまで必要ないですが、トレーニングしていない人でも1日に1.5〜2リットルは飲んだほうがいいので
トレーニングしているひとなら、1日3リットルくらいは飲んだほうがいいでしょう。
筋肉細胞に多くの水を引き込んで、筋細胞の膜を広げることで筋肉の成長を促進させるようにします。

飲み方としては1日の量をこまめに飲むのがいいです。
一気に飲むと胃の中の酵素が薄まってしまって消化・吸収の妨げになってしまうこともあります。

今年の夏は千年に一度の猛暑だとか言われていて、すでに熱中症になってしまった方も大勢いるようですね。
あと3ヶ月もこんな状態が続くと思うと恐怖さえ感じます。
水をちょくちょく飲む習慣をつけるようにしましょう。